パラケルスス派錬金術の系譜(無名之源流)の最後の担い手であり後継者として、ここに私は、日本の友人たちのために、ヨーロッパにおいてすでに知られなくなってしまった真の錬金術について、短い考察を行いたいと思う。 なぜなら西洋では、錬金術と錬金術師たちは迫害され、根絶されてきたし、今なお根絶され続けているからである。 パラケルススは、最後の真の錬金術師の一人であり、同時に著名な医師でもあった。 彼の時代においてすでに錬金術は強く貶められており、彼自身も、当時としては信じがたいほどの治癒を成し遂げたにもかかわらず、当時のエリート層から激しく敵視され、迫害され、そのため彼はしばしば逃亡を余儀なくされた。 現代において錬金術は、近代自然科学の迷信的な前段階として見なされているが、それは誤りである。 錬金術とは、自然の中に隠されているものを認識し、それを世界と人間のために役立つものとすることである。 パラケルススにとって、自然とはあらゆるものの中で最大の学校であり、錬金術師が行うすべてのことは、その光のもとで行われなければならない。なぜなら 「人間の中にあるもので、自然の光から彼の中へ流れ込まないものは何もない」 そして 「自然に属するすべてのものは、人間のために存在している。そしてそれらは人間のために創造され、またそれを必要とするのが人間であるがゆえに、自然の中にあるすべてのものを探究しなければならない」 からである。 これこそが、あらゆる真の錬金術師の指導原理である。 その際、彼がそれを自分自身のために行っているのではないことは自明であり、むしろ 「それを世界と人間のために役立つものとするため」 なのである。 これは、彼が人間と自然に奉仕して働いているのであって、それらに逆らっているのではない、ということを意味する。 したがって、真の錬金術師が、人間嫌いであるはずはない。これは、現代のエリートが描く像とは正反対である。 錬金術師は常に人間愛に満ちた存在である。なぜなら、神もまた諸神も、人間愛に満ちた存在だからである。 錬金術について語るべきことは、本来これ以上多くはない。 しかし私は、ここで述べたような主張がドイツでは迫害されるため、今後、不定期に、錬金術に関するいくつかのさらなるテーマを日本語で発表していくつもりである。
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